人生の悪化

人生の悪化

悪化しかないという道のりをどう歩いていくか、ということが問われている。これは世界全体のことでも、自分の人生のことでも言える。ひとときの起伏はあれど、ものごとは終わりに向かって進み、やがて確かな終わりが訪れる。終末を、確信しながら歩んでいくことになる。ただ、一点。人生が生として生まれ、死として終わる、この生から死に向かっていく道のりというのは、果たして「悪化」なのだろうか。悪化ではないのだ、と捉えると、無意味さの呪縛から放たれるような気もする。

0