BOOK

ジョージ・オーウェル『一九八四年』

イギリスの作家ジョージ・オーウェルのディストピア小説『一九八四年』、出版は1949年。「ビッグ・ブラザー」が支配する近未来の1984年の全体主義国家、統制された監視社会が舞台となっている。

 

オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』

イギリスの作家オルダス・ハクスリーが1932年に発表した、機械文明の延長にあるディストピア小説『すばらしい新世界』。時代は2540年。人間は、培養ビンのなかで製造、選別され、生まれつき階級社会が構築されている。しかし、洗脳教育によって自らの身分に疑問を抱くことはなく、不快な気分になっても、「ソーマ」というドラッグを服用すれば楽しい気分になり、安定した精神状態で、「誰もがみんなのもの」なのでフリーセックスが推奨され、嫉妬も孤独もない、「安定」した「すばらしい新世界」が描かれる。

 

フランツ・カフカ『変身』

現在のチェコ出身のドイツ語作家、フランツ・カフカの代表作『変身』。出版は1915年。主人公の青年グレゴール・ザムザが、ある朝、目が覚めると一匹の巨大な虫になっているという不条理を描いた小説。