CMだらけの気持ち悪い世界

CMだらけの気持ち悪い世界

この秋頃から、ワクチンに関連するモデルナのCM、ファイザーのCMがテレビで流れるようになった。モデルナのCMは、人類の進化という不気味なメッセージが込められている。ファイザーのCMは、冬場に接種したら田舎のおじいちゃんおばあちゃんに安心して会える、ということを仄めかしたような暖かさを売りにしている。

モデルナのCM

テレビでCMが流れているということは、モデルナもファイザーも立派なスポンサーであり、これまで以上に否定的な報道ができなくなるのではないだろうか。むしろ、企業側も、その意図を含めて、この時期に急にたくさん流すようになったのではないか、とさえ思う。

このCM、よく聞いていると、「コロナ」という言葉が一度も出てこない。法律対策の意味合いもあるのかもしれない。また、モデルナは、「mRNA」の素晴らしさを謳ったCMであり、ファイザーは、冬場には感染症対策にワクチンについて考えてみませんか、というCMで、どちらも、「今後」を見据えているというのもあるのだろうと思う。別の感染症に対しても、続々と「mRNA」化していくので、広がりの余地を残しているようにも見える。

さらに、彼らのCMは、テレビばかりではなく、YouTube、Tver、Abema、新聞広告、ネットの記事の広告など、至る所で目にし、両者で情報プラットフォームがだいぶ網羅されている。

大相撲の世界にも(日刊スポーツ)

祭りの協賛(モデルナ)

デジタルの世界だけでなく、大相撲や祭りといった伝統的な空間にも、モデルナの名前が入り込んでいる。全くPRが巧みで、徹底している。

この取り組みは令和四年三月場所以来毎場所おこなっているもので、新型コロナウイルス感染症の拡大により、将来への不安が増している若い人々への応援の気持ちを込めて、王鵬関、竜電関、琴ノ若関といった若手力士の取組に懸賞旗を掲出する予定です。モデルナ・ジャパンでは今後も、コロナ前のにぎわいや日常を取り戻すことを願って、日本の伝統行事の支援を行ってまいります。 – モデルナ・ジャパン、大相撲九月場所へ懸賞旗を掲出

このプロジェクトは、モデルナ・ジャパンが地域を活気づける祭りに注目し、新型コロナウイルス感染症の拡大によって将来への不安を感じている人々を応援するとともに、再び祭りを当たり前に楽しめる日常を取り戻すという願いを込めて協賛を行うプロジェクトです。 – オマツリジャパン、モデルナ・ジャパン株式会社が実施する日本全国のお祭り協賛 「ヒカリをカタチに」プロジェクトを支援

また、企業によるCM以外に、ニュースでも、政府や地方自治体の広報でも、ひたすら、「打ちましょう」という広報活動が繰り広げられている。

若者のオミ対応ワクチンの接種率が伸び悩んでいることから、なんとしても打たせたい政府は、「テレビCMやSNSなども通じ、ワクチンのPRに力を入れる(朝日新聞)」とのこと。このPRに、マスコミも協力するのだから、不気味としか言えない(首相「どうすれば若い人も」 オミクロン対応ワクチン、接種広がらず|朝日新聞)。

政府の専門家のトップも、「物語性のようなキャンペーンを」と首相に進言しているので、CMも含め、いっそう激しく行うのだろう。

あちこちでモデルナやファイザーのCMが繰り返し流れ、また政治やメディアも、安全なこのワクチンを一刻も早く打ちましょう、周りの人のためにも打ちましょう、お得になるので打ちましょう、見てください、私も打ちました(接種後すぐに感染しても「打っていてよかった」)といった類のPRをシャワーのように浴びせかける。ワクチン洗脳が凄まじいな、と正直思う。しかも接種は無料であり、こんなに気持ち悪い医薬品キャンペーンはない。

世界の追加接種率も低く、日本がカモにされているように思えて仕方がない(「とにかく接種率を」と政府が焦っていると言うが、この状況で、なぜ接種率の増加に、それほど焦る必要があるのだろうか)。

一方、多くの副反応被害は「因果関係不明」とし、まるで存在しないかのように扱われ、「全責任は私が引き受ける」と言っていた当時の担当大臣は、接種後に夫が死亡した遺族の一人をTwitterでブロックしている(彼は反対の考えの人は自ら探しにいって絡んだことがない一般人でも執拗に次々ブロックしていく)。仮に強烈に推進するにしても、被害者とは向き合ったらどうか、と思う。

文藝春秋

この遺族の声は、CBCテレビや河北新報などで報じられている(ワクチン接種3日後に死亡 宮城・男性の妻「実態究明を」国に訴え 遺族会結成、訴訟も検討|河北新報

こんなにも不気味で、気持ちが悪い露骨な状況に対し、「怪しい」と不信感を抱く人も、ちょっとずつ増えてきているのではないだろうか。なんだかおかしい、と違和感を察知するという感受性は、とても大事だと思う。

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