イスラエルのグリーンパスポート

イスラエルのグリーンパスポート

イスラエルでは、ワクチンの接種を行なった国民に接種証明を与え、ジムやイベント会場に入る権限を与える、「グリーンパスポート」の制度が導入されている。

保健省が発行するパスの有効期間は半年間で、対象施設はジムやプール、劇場、ホテルなど。2回目の接種から1週間経過した後にスマートフォンのアプリやウェブサイトなどを通じて入手でき、施設側はパスに印字されたQRコードで確認する。コロナに感染し、回復した人も入手可能。 –  イスラエル「ワクチンパスポート」発行 施設入場に提示義務付け|産経新聞

もともとイスラエルは、製薬企業に国民の接種に関する統計情報を提供する代わりに優先的に供給を受けた。

ネタニヤフ首相は、世界経済フォーラムのオンライン会合で、イスラエルはワクチン接種を迅速に進め、「世界の実験室として貢献できる」と発言している。

3月23日に投開票予定のイスラエル国会(1院制、定数120)の総選挙まで1カ月を切った。1996~99年、2009~21年の通算約15年にわたって首相を務めるベンヤミン・ネタニヤフ氏(71)の続投の有無が焦点だ。ネタニヤフ氏は世界最速ペースで進む新型コロナウイルスのワクチン接種キャンペーンを「実績」としてアピールし、求心力維持を図っている。 – 「ワクチン実績」に政治生命かけるネタニヤフ氏 イスラエル総選挙

グリーンパスポートに関しては、接種済みのひとと、医療への不信や宗教上の理由含め、接種したくない、また身体面の問題で接種できない、というひととの分断や差別を生み、二層社会になる、という批判が起こっている。

単なる接種者のインセンティブという話ではなく、労働の雇用問題にも発展し、人権侵害、まさに社会からの排除の側面がある。

実際、ユーリ・イーデルスタイン保健相も、「ワクチン未接種者は、誰であっても取り残されることになる」と警告している。

上記のツイートには、イスラエルの首相が、国民を企業に売り渡し、巨大な実験場にし、国内を二つの階級に分断した、という批判の言葉が並んでいる。

動画はグリーンパスポートの現地CMだろうか、言葉は分からないが、接種済みの人間だけが、レストランやイベント会場に入れる社会が示唆されている。

また、ウイルスが変異することは自然現象であり、変異が要因となって効かなくなる可能性も高く、延々「追加」する必要が出てくる、という指摘もある。

感染力の強い変異株により定期的にブースター(追加免疫)のワクチン接種が必要になるとの認識を示した。– コロナワクチン、定期的にブースター必要に=英コンソーシアム

グリーンパスポートの仕組みが整備されると、延々「アップデート」し続けないかぎり社会から排除される、という形になる恐れがある。

こうした制度は、イスラエルだけでなく、イギリスなど欧州でも取り入れられる可能性が高まっている。

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